LiskHQがBetanet 3.0をローンチ、更に開発スピードを上げるためLisk Coreのロードマップを変更
Lisk SDK 3.0.2のリリースにより、Security and Reliabilityフェーズ(Lisk BFTコンセンサスアルゴリズム)にリストされているタスクが正常に実装され、Betanet 3.0.0がローンチされました。
LiskHQはすでにLisk SDK 4.0.0の開発を進めており、ここではNetwork Economics(新しい動的料金システム)とNetwork Consensus(新しいDPoSシステム)フェーズの実装が含まれています。この2つのフェーズの実装にはある程度の時間が必要ですが、コーディングの観点からみると簡単であるため、LiskHQはそれらを同時に実装し、それに伴う1つのQA(quality assurance)サイクルと1つのベータネットをスキップすることを決定しました。
Network Longevity(SDK 5.0.0、新しいIDシステム)フェーズが終了し、提案されたすべてのプロトコルの変更が実装されると、Lisk Core(3.0.0-beta.x)はRCステージ(3.0.0-rc.x)に移行し、その後Liskメインネットブロックチェーンでのソフトウェアのローンチに対応するProductionステージに移行します。
用語を明確にするために、AlphanetはLiskのalpha候補版の一時的な内部専用のテストネットワークです。 Betanetは一時的に公開されており、beta候補版を実行しています。TestnetはLiskの公式テストネットワークでrelease候補版を実行し、Mainnetはproduction候補版を実行します。
SDK 3.0.0に実装されたプロトコル機能には、堅牢なピア選択と禁止メカニズム(include a robust peer selection and banning mechanism:LIP0004)、トランザクションの冗長プロパティの削除(Remove redundant properties from transaction objects:LIP0012)、異なるチェーンでのトランザクションリプレイの軽減(Mitigate transaction replay on different chains:LIP0009)、コンセンサスプロトコルの変更によるブロックファイナリティの追加(Introduce BFT consensus protocol:LIP0014)が含まれます。この最後のオブジェクトは将来のLiskサイドチェーンにとって必要不可欠で、このフェーズ最大のプロトコル改善であるビザンチンフォールトトレランス(BFT)コンセンサスアルゴリズムを介してブロックのファイナリティをLiskブロックチェーンに追加します。
その他の改善点は、NodeJS12およびTypescript 3.7へのアップグレードに関連しており、ネットワーク上の個々のノード間で送信されるブロックのトランザクション速度を向上させる改善と、ブロードキャストからナンスを削除するスケーラビリティの改善により、データ送信がより効率的になります。
Lisk Core 3.0.0のドキュメントを読み、BetanetのLisk Explorerを介してアクティブなBetanetノードのリストを確認してください。
Betanetデリゲートへのセットアップに興味がある場合、Lisk Core 3.0.0-beta.0ではLiskHQはBFT違反に対する罰(Punish BFT violations:LIP0024)を実装していませんが、LIP0014は既に有効であることに注意してください。 Liskプロトコル以前のバージョンでは、デリゲートは複数のノードでフォージングを有効にできましたが、この作業により二重フォージングが発生する可能性があり、これはプロトコル違反と見なされます。ノードを切り替えたい場合は、両方のノードでフォージングを無効にし目的のノードで再度有効にする必要があります。
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この記事はLisk Japanによって翻訳されました。