週刊 Lisk Magazine – 53
新着ニュース:
・Lisk Foundation 2021年3月の財務報告
・LiskHQのリサーチャーが新しいサポートLIPを提案
・LightcurveのリサーチャーによるAMAを特集
・Max Kordex氏が主催する4月の月例AMA
・この1週間のLisk Delegateの概要
Lisk Foundation 2021年3月の財務報告
Lisk Foundationが2021年3月の財務報告を公開しました。これは透明性を重視するLisk Foundationらしい取り組みです。前月である3月末の時点でLisk Foundationは1億8,880万585.42スイスフランを保有しており、1億9,252万2,572.19ドル、または1億6,981万4,384.75ユーロに相当します。Lisk Foundationの2021年3月の支出の内訳は、70.5%がLightcurveの活動費、17.5%がプロモーション活動費、11.9%が運営費となっています。
ソース:Lisk ブログ
LiskHQのリサーチャーが新しいサポートLIPを提案
LightcurveのリサーチャーであるAndreas Kendiora氏は、先週、新たなLisk Improvement Proposal(LIP)を発表しました。この提案は、Liskのロードマップである「Enhance signature scheme(署名スキームの強化)」に関連しています。Kendziora氏はLIPの中で、ある種の署名の再利用を防ぐメッセージタグの概念を導入しています。具体的には、トランザクションやブロックに加え、より多くのオブジェクトのための署名に関する懸念を解決します。LIPでは、署名にメッセージタグを導入し、署名される前にメッセージタグがバイナリメッセージに付加されるようにしています。これにより、トランザクションやブロックヘッダなどの各メッセージタイプに、スキーマごとに固有のタグが付与されます。 これらのタグは、あるメッセージに対する署名が、同じバイナリメッセージにシリアライズされた別のメッセージに対して有効でないことを保証します。
Andreas Kendziora氏は、このLIPを提案することで、リプレイアタックや、別の種類のメッセージへの署名の再利用を回避しようとしています。さらに、Max Kordex氏が最近のYouTubeのビデオで説明しているように、さらに多くのサポートLIPが進行中です。Lisk.jsの2021年に向けて、6つのサポートLIPと14のコアLIP(Lisk Interoperability Solution)の合計20のLIPがリリースされる予定です。
LightcurveのリサーチャーによるAMAを特集
4月8日、LiskブロックチェーンのCEO兼共同創設者であるMax Kordek氏によるAMAセッションが開催されました。このセッションでは、LightcurveのリサーチャーであるAndreas Kendziorra氏(リサーチサイエンティスト)とJan Hackfeld氏(研究責任者)が登場し、先日公開されたLisk Interoperability Solutionの技術文書(technical documentation)についてコミュニティと議論しました。
Lightcurveのリサーチャーは、クロスチェーン・アップデート(CCU)の手数料とそのコストを誰が負担するのか、最近発表されたLiskの相互運用性ソリューションのハイレベルな概要に対する業界の専門家からのフィードバックなど、気になる質問に答えました。また、MoostyのCorbifex氏からは、Liskの相互運用性がどのように実装されるのか、モジュールなのかマルチなのかについて質問がありました。Andreas氏は、手数料を支払うのはCCUトランザクションを開始したユーザーであると説明しました。インセンティブとして、CCUを送信するユーザーは、CCUに含まれるクロスチェーンメッセージの手数料を受け取ります。ただし、インセンティブはCCUの残りの部分がどれくらい大きいかによります。たとえば、送信チェーン上でバリデータの変更が多い状況であれば、CCUはもう少し大きくなります。
Andreas氏は、最近発表されたLiskの相互運用性ソリューションのハイレベルな概要について、業界の専門家からの意見はどうかというコミュニティメンバーからの質問に答えました。Andreas氏は、公開されたのはあくまでもソリューションのハイレベルな概要であり、詳細な概要ではないため、業界の専門家の意見や査読はまだ得られていないと話しました。 また、モジュールやマルチでの実装について、Jan Hackfeld氏は、「相互運用性はまだ始まっていないので、開発チームも決めていない」と答えました。しかし、相互運用機能の複雑さから、モジュール方式で実装する可能性が高いことを示唆しています。その他の質問に対する回答はこの記事をお読みください。
Max Kordex氏が主催する4月の月例AMA
4月8日、Max Kordex氏はAMAセッションを開催し、様々なコミュニティメンバーの質問に答えました。彼はLisk.js2021、Liskの今後の計画、パートナーシップなどに関する質問に答えました。また、Coinbaseをはじめとする米国の取引所への上場の可能性について、Max氏は、上場に必要な法的見解を得るために、Lisk Foundationが様々な法律事務所と連絡を取っていると述べました。
Lisk Center Tokyoについて、Max氏は、「Lisk Foundationは、Lisk Center Tokyoが営業を停止するBINARY STAR以降の他の選択肢を探していなかった」と答えましたが、コミュニティメンバーのLISKerから提案された日本のLisk Association設立の可能性については言及しました。
Liskの運営とLightcurveブロックチェーンスタジオとのパートナーシップ全てを監督するLisk Foundationの支払い能力についてMax Kordex氏は、同財団が最近、約1,700万ドル相当の300BTCを清算したことに言及しました。Max Kordex氏は以下のように述べています。
「私たち(Lisk Foundation)は、約3年間の運営に必要なキャッシュを持っています。本日の財務報告に掲載されている残りの資産で、10年以上のランレートが可能です。」
最近話題になっているNFTについて、他のチェーンに対するLiskの主な優位性を聞かれたマックスは、「NFTは単一のブロックチェーンでは生きていけないし、極端に主流になることもないだろう」と答えました。彼は、現在のNFTは、ほとんどの場合コレクターズアイテムであると主張しました。例えば美術品のようなもので、他の目的で使われることはあまりありません。これはイーサリアムの取引手数料が非常に高いことが要因です。しかし、サイドチェーンを使えば、取引手数料が十分に低くなり、チケットやロイヤリティなど、他の興味深いユースケースにもNFTを利用できるようになります。
また、Max氏はLightcurveチームが最近拡大していることについてもコメントしています。ここ数日で、Lightcurveはバックエンドデベロッパー、モーションデザイナー、コミュニティマネージャーを採用しました。また、現在も有能なフロントエンド開発者を積極的に探しているとのことです。
この1週間のLisk Delegateの概要
Lisk Monitorによると、デリゲートは前週と比べ大量の票を失いました。GDTは3,500万LSK以上、個人は6,300万LSK以上の票を失いました。また前週に引き続き、フォージングデリゲートはそれぞれ100万LSK前後の票を失っています。
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この記事はLisk Japanによって翻訳されました。