仮想通貨ニュースとビットコインハッシュレート低下がLSKのボラティリティに影響を与えたことについての市場の反応
先週は、最も古い暗号通貨取引所の1つであるコインベースが、1,000億ドル近い市場評価額でNasdaqへの直接上場を果たし、暗号通貨業界にとって大きな話題となりました。米国最大の取引所であり業界で大きなシェアを持っていることから、市場は好意的に反応しビットコイン価格は史上最高値を更新しましたが、それも束の間、その後は18%もの下落を見せました。暗号通貨の王が値下がりするとLSKトークンの価格を含む他のアルトも値下がりしました。
LSKの週明けの価格は6.29ドル、市場出来高は7800万ドルでした。4月16日には価格は7.04ドルまで上昇し、24時間の出来高も7,900万ドルとわずかに増加しました。コインベースが直接上場するというニュースはおそらく市場を上昇させる最も信頼できる要因であり、市場のほとんどの暗号がこの画期的な出来事に対してポジティブな価格反応を示しました。ビットコインの価格は、コインベースがナスダックに直接上場した4月14日に64,388ドルでピークに達しました。しかし、期待と現実の相違のためか同日に下落トレンドが始まりました。その後、54,227ドルと直近の史上最高値から約18%の下落となります。
Liskは7.04ドルまで上昇しましたが、その後5.11ドルまで下落し、さらに4.78ドルまで続落しました。このレポートを書いている時点では3.96ドルで取引されており17%の値下がりとなっています。暗号通貨業界の総時価総額が執筆時点で2兆500億ドルであることから、全体的に市場は市場は統合されています。
ビットコインマイニングの中心地である中国・新疆ウイグル自治区の停電と炭鉱事故により、ビットコインのハッシュレートが前週中に40%以上も低下したにもかかわらず、市場がダンプした最も信憑性の高い理由は、取引所間の過剰なレバレッジを清算したことだと考えられます。多くのトレーダーは、コインベースの直接上場を見越して、レバレッジ取引によるポジションを増やしていました。その結果、ロングスクイズ(損失制限の売り)や連鎖的な清算の流れがシステムに蓄積され、週末に市場が経験した極端なボラティリティによる暴落につながりました。
コインベースが世界の暗号通貨取引所として初めて直接上場を果たした一方で、Lisk Foundationの共同創業者であるMax Kordek氏は、米国での取引所上場の可能性について示唆していました。Liskをコインベースへ上場させる計画があるかどうかを尋ねられたMax氏は、米国の取引所上場に必要な法的見解を得るために、さまざまな法律事務所に連絡を取っていると答えました。Max氏は、コインベースへのLisk上場については軽く悲観的な見方をしながらも、1日の取引量が多い他の米国の取引所なら可能性があると考えているようです。恐らく彼は、Gemini、eToro、FTXなどの米国を拠点とする取引所のことを言っているのだと思いますが、米国の取引所の中でどの取引所が近い将来Liskを上場する可能性があるのかについて具体的な説明を避けました。
AMAセッションでMax Kordex氏が語ったように、Lisk Foundationは今年、プロトコルを積極的に開発し、コアとサポートLIPをリリースする一方、マーケティング活動を強化しています。5月までのLiskエコシステムのカレンダーの中で最も重要なイベントは、5月21日と22日に開催されるLisk.jsカンファレンスです。Max Kordek氏によると、イベントを2日間にした理由は、Liskチームとヨーロッパ中の優秀な開発者たちが、提案されている相互運用性ソリューションやその他の重要なアップデート、重要な開発について、議論・検討するのに十分な時間を確保するためです。
2021年5月21日、22日(日本時間22日1時~)に開催されるカンファレンス「Lisk.js」の詳細は、Lisk.js公式ページでご確認ください。
発表されているアジェンダ(日本時間)はCoinPostによる記事をご確認ください。
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この記事はLisk Japanによって翻訳されました。